Fallout3をとりあえずクリア。ああ、PC版が欲しい・・・

えー、とりあえずファンシーに騙すような画像を用意してみました。それにしても、SSの邪魔だけど消せない照準の[><]がだんだん顔文字に見えてきて困ります。
Oblivionから改良された操作性、シナリオのテキストよりも饒舌なマップ(数多の出来事を想像させるつくりは流石)。シューターとRPGをシンプルに組み合わせた戦闘など、流石のデキ。150時間みっちり楽しめました。他にはOblivionと比較すると、フィールドマップが起伏に富んでやや意地悪(マーカーに従ってまっすぐ行こうにも段差やガレキで邪魔される)、バラエティに富み、鍵開けやハッキングで味付けされたダンジョンなども特徴。確かにイベント・シナリオ数は少ないですが、クエスト同士の絡み合いが見事で、あるクエストが他のクエストに自然に繋がるつくりは面白かったです。
「どうした、眠れないのか」
それはもう、色々と理由があって眠れないさ。明日にはBOSの要塞へ飛んで、ケリをつけなきゃならない。他にも理由があって、そっちの方が大きいが言葉にはできないな。これからどうなるか分からない。そういえば、あんたにこれまでの話をしてきたが、他に聞きたいことがあるか?いや、無駄死にするつもりはないが、最後かもしれないからだ。
「俺が御前には手を出させない。下らないことを云うな。
それよりもイカレてる、ついてない、そんな話の方がマシだ」

そう云うなよ。キャピタル・ウェイストランドでは、あのモイラを皮切りに、碌な目に遭ってこなかったんだ。
「女運が無いと云いたいのか」
いや、その、まあ、確かにそうだ。ケチの付き始めが彼女なだけで、別に悪人と言うわけじゃない。彼女は確かにヘンな人だが、人々に役立つことをした。したのは俺だが、それを広めたのは彼女だ。

「俺を見ても逃げたり武器を向けたりしないのは
流石に御前の知り合いだ。
だが、すごいだのどんな感じだの聞いてくるのは困る。
それに加えて・・・インテリアのセンスは最悪だ。
あれを見ていると何か抑えられない衝動を感じる」
フォークス、頼むから深く考えないでくれ。いやほんとに。1Fのダブルサイズベッドの上で衝動を感じられると、身の危険を感じるとはとても云えない。「彼女」とは助け助けられた仲であり、今は戦友だ。誤解しがちだが、武器を振り回していれば満足なタイプではない。知識欲が旺盛で、読書をしたり、色んな話を聞きたがる。どちらかというと助けられているのは此方なのに、ちょっと怖いくらいに献身的なのがアレだが、頼りになる仲間だ。彼女とふたりで気まぐれに奴隷商人やタロン社に鉄槌を食らわせるのは日常茶飯事になっている。
ところで、ドッグミートがいないようだが?
「済まない。《グログナック・ザ・バーバリアン》に夢中で気付かなかった」
これ以上強くなるつもりなのか、あんたは・・・。とにかく、ドッグミートがいないのなら、行き先は多分俺の知ってる場所だ。これまでも何回かあった。構ってやらないと決まって行く場所がある。ファスト・トラベルで追いつけるだろう。行ってくるよ。
「いや、俺の責任でもある。共に行こう」

やれやれ、朝になってしまった。どうして御前はいつもここに来るんだ?出会った場所ならともかく、此処は、
「あれはVaultの入口ではないのか?」
そうだ。ただし入ることはできない。俺が育った以外のVaultの惨状を見てから気にはなっているが、入る手段も、連絡を取る手段も無いんだ。
「腕の機械が鳴っているぞ」
BOSを待たせているこの段階になって、初めてVault101から連絡があった。幼馴染のアマタだ。どうも困った事態が起きているらしく、来て欲しいとのことだった。

「幼馴染といえば萌えの基本だそうだな」
2点突っ込ませてくれ。いったいどこのターミナルにそんな情報があったんだ?それと「幼馴染」のイメージ映像に不適当なものを思い浮かべてるぞ。

「リベットシティの子供たちのようなものだ」
そうだな。父と同じ名前だから思わず助けてしまった少年と、その友達のCJはそういう関係になるだろう。この世界で無事に大人になることができれば。
「だが、御前がグレイディッチから救い出した少年の所為で
幼馴染としてトライアングルが形成されたようだな」
いや、そんなことまで責任は持てないよ。うらやましい話だけどね。
「御前にも・・・そういう思い出があるんだろうな」
そんな大した思い出でもない。

「まだまだ勉強不足だ。例えば攻めと受けというのは何だ?
明らかに戦闘の概念が発生する場面では無いぞ」
フォークス・・・読む本は選ぼう。
この時代でも情報にはフィルタがかかっていることが多い。
「ともかく、手遅れになる前に急ぐぞ」
・・・そうだな。ケチの付き始めがモイラではなく、アマタだったことを思い出しながら、俺たちはVault101へと足を踏み入れる事にした。今となっては、真新しい金属や清潔な空間に違和感を感じてしまう。
フォークスがその違和感ある風景に感嘆の声を上げている。考えてみれば、マグカップ1つ、レッドレーサーの三輪車1つ取っても、新品のようにピカピカのものがある環境はここだけかもしれない。俺の方は、いきなり撃たれることはなかったものの歓迎される筈が無い身だ。あの時はとにかく脱出するのに手一杯だった。アマタは俺の脱出を手引きした所為でその後酷い目に遭っていないだろうか。というか、あの時はそういうことも考えて「俺と来るんだろう常考」と告げても断られた。
「フラれたのか」
違うよ。外に出て行くということがそれだけ常識はずれだったというだけさ。俺だって外に出て最初は何をどうしたらと途方に暮れていた。
不謹慎かもしれないが、事態は外で起こっていることと比べたら、乾いた笑いがこみあげるほど平和だった。Vaultを解放して外と交流するかどうかで住民が争っていたのだ。俺と行く事を拒否したアマタや、母親はあの時死んだのに記憶が混乱しているリーゼントたちが解放派の先頭、監督官たちが反解放派というわけだ。監督官は殺しても足りないくらいに憎い相手だ。あのエンクレイブの基地を叩き潰したように、罪を償ってもらうとするか。

「俺は御前の選択に従う。だが現実を吟味しろ。
此処が他のVaultのような惨状になっていないのは何故だ?
誰かがそうなるように尽力した結果ではないのか?」
ああ、確かにそうだ。しかし彼のやる事はますます偏執的に、狂気に近いものになっている。秩序を守るために手段を選ばない感じだ。自ら医師に手を掛けた癖に、今度は殺人ロボットを医療にあてて混乱を生もうとしたのは誰だ?あいつだ。実際に人死にが出てる。あいつに生きていく資格は無い。もし解放派に娘が、アマタがいなかったら解放派は皆殺しにされていただろうな。
「そうだな。奴がアマタの父親でなかったら、御前も迷わずトリガーを引いた。
それが人間であるということではないのか」
システムの維持という点でも、また人々の精神状態という点に於いても、Vault101は限界だ。あるいはその事実こそが、このVaultの役目なのかもしれない。旅人を食らうことで生き延びていた村を思い出す。放置しておくと此処もそうならないとは限らない。結果として、話し合いで事は解決し、監督官はその座を娘に譲った。単純に解放の全てが良いとは思えない。外に出て数歩でレイダーに襲撃される事もありうるし、放射能で変異した野生動物は彼らには想像以上の脅威になるだろう。かつて俺がそうだったように。

「前略色々ありがとう。
でも、貴方がいると混乱の元だから早く出てって」
想像していた通りの言葉を聞くと、溜息さえ出ない。
彼女は頭がいい。そして指導者の器がある。解放されたVaultの監督官になった瞬間に、その役割において為すべきことが全てに優先されるようになる。ある意味、父親に良く似ている。この俺が結果として人々に善と思われている行為をしてしまうことと同じように。
「もう少しかける言葉は無いのか」
「彼は分かってくれる。口を挟まないで」
初対面のフォークスに口答えした!すごいぞアマタ!
「それにしてもVaultジャンプスーツは凄いな。同じ服とはとても思えない」
外の世界の脅威について話すべきだった。フォークスは聖なる例外であることを教えるべきだった。だが、そんな可能性を予測できない彼女ではない。助言や警告などは不要なのだ。背を向けてVaultを去ることにした。アマタのいいところは、この上で「私たちまだ友達よね」だとか「また今度来てね」だとか、自分は悪くないことにしたい女のくだらない台詞を言わないことだ。恐らくは彼女に会うことはもうないだろう。

「もっと話さなくていいのか」
いいよ。このままドッグミートを家に帰したら、その足でBOSの所へ行こう。ケリをつける時が来た。
「こういう時どうすればいい?
1人になりたいか?抱きしめればいいのか?」
ど、どっちも遠慮する。