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#49 白馬の騎士(7)

.13 2007 OBLIVION日記 comment(0) trackback(0)
「ホワイトスタリオン体操、始め!」
「素晴しい・・・我がレヤウィンも安泰だ」

ホワイトスタリオン体操

いつから白馬騎士団は暗黒舞踏集団になったんですか。
伯爵もご冗談はおやめください。というかMOD作者さんごめんなさい。

構えをとるガフガリアン黒弓盗賊団の本拠、その奥にいたのは、騎士の姿をした男でした。犠牲者の装備をこれ見よがしに身に纏っているのか、それとも・・・考える暇はありません。男は無言で玉座から立ち上がります。この男が此処を仕切っているのであれば、さほど奥に人員はいないはず。階段の上に弓使いが潜んでいる可能性があるくらいでしょうか。我々としては、この男に語らせるべき言葉があります。

猛攻しかし男はそれまで悠然と構えていたにも関わらず、突然に構えを取り、獣のように突進して来ます。闇の中で黒光りのする魔法剣を抜き、男は低い構えから鋭い斬撃を放ち、男の後退に合わせ階段の上からの弓矢と、駆け降りてきた別の男のメイスの攻撃が繰り返す波のように押し寄せます。

・・・これはピンチです。相手は連携が出来すぎています。

「ゲラ=ハ!上を!」

マゾーガvsガフガリアン軽装の私の方が足は速いです。ここは何とかするしかありません。しかし二手に別れようとする我々の意図を妨げるべく、盗賊たちは立ち塞がります。私は槍でフードの男を払い除け、メイスの男を倒して階上へ走ります。背後でマゾーガ殿とフードの男はエンチャント武器同士を激しく合わせます。急がなければ、あのフードの男は危険です。

階上の廊下には弓使いが2人。倒さないうちに奥の部屋から更に1人。接近戦に素早く持ち込んだつもりですが、私が再び階段を下りるまで、感覚的に随分と時間をかけてしまったように思えました。

フードと肩当てに槍がささってますが気にしないしかし、階下での争いはまだ続いています。マゾーガ殿がこれほどの時間相手に押されている姿は初めてです。私は争う2者の間に割って入り、2人がかりでようやくフードの男を倒すことができました。(※奥のふたりのポーズはオサレメモさんが配布しているものです。おかげさまでポーズMODがやめられません。)

「結局、何も語らせることができませんでしたね」
「・・・」

騎士の鎧を纏った盗賊何となく怒っておられるような気がします。

「お邪魔でしたか」
「いや・・・奥を調べよう」

先にこのフードの男を調べましょう。しかし、伯爵令嬢の手がかりになるようなものは所持していません。どうにもスッキリしないのですが。

伯爵令嬢我々はまだ調べていない、2階の奥の部屋でそれを見つけました。粗末なベッドの上に横たわる女性の死体。その指には身の証となる指輪。伯爵令嬢は黒弓盗賊団の本拠地の最奥部で帰らぬ人になっていました。

「彼女もここ数日の間に亡くなったようです」

そして横たわった令嬢の側には、一冊の書物(Confession of Gafgarian The Black)が置かれていました。本ではなく日記、いえ、告白でした。あのフードの男、黒弓盗賊団の真の頭領、ガフガリアン・ザ・ブラックの。



騎士団長ガフガリアンと正騎士ブルーゴガフガリアンは、かつてレヤウィンの白馬騎士でした。そしてスィロディールでも屈指と自負する弓兵隊を率いるのみならず、白馬騎士団の団長をも勤める立場であったようです。彼の傍らには、右腕として彼を支えてきたブルーゴがいました。我々が遺跡で倒した、「黒弓盗賊団の頭目」とされていた男です。

「前例があったとはそういう事だろうな」

なるほど、あの書店で言われたのは、オークの騎士に前例があるということだったのですね。

逢瀬事の発端は、彼とレヤウィンの姫、エスメラルダ・カーロとの秘められた関係が伯爵に露見してしまったことでした。伯爵は交際を禁じただけでなく、彼を騎士団、いえレヤウィンから追放したのだそうです。そして弓兵隊の面々が追放された彼に従い、共に騎士団を抜けたことが運命の始まりでした。

伯爵は彼らの復讐を恐れ、反逆者として追わせたのです。

そして生き残った者達は洞窟に身を隠し、すべての真実を伏せられた挙句に「黒き弓の者たち(BlackBow)」として最優先で追撃される身分に成り下がりました。逃走劇の中でブルーゴは中心的な役割を果たし、彼らはこの場所、忘れられた古代の城砦に身を落ち着けました。

逃亡生活での疲弊、飢えと伯爵への憤慨は、彼らを本当に野盗の集団に変貌させます。その流れの中、ガフガリアンは全ての発端である立場ゆえに仲間を止められず、やがて黒弓盗賊団の実権はブルーゴが握るようになります。

「ブルーゴは本物の野盗共も引き入れるようになり、
 ここに黒弓盗賊団と呼ばれる者達が生まれた訳だ」

追放分かる気がします。彼は盾になったのです。勿論想像でしかありませんが、ガフガリアンに従って騎士団を抜けたような方が、ただ怒りだけで、そして自らの欲から実権を奪い取ったとは私には思えないのです。そしてガフガリアンは自らが全ての発端であることもあり、従ってくれた部下たちの暴走を止めることができなくなったのです。

「そうかもしれんし、そうでないかもしれん」

逢瀬2エスメラルダ殿が忍んで城を出て散策をしていたのは、その後もガフガリアンとの交際が続いていたことを意味しました。事実彼女は此処に度々来ていたようです。これを実現するためには侍女をはじめ協力者が必要だったことでしょう。

「そういうことだろうな」

しかし黒弓盗賊団の敵は公権力だけではありませんでした。元々騎士だったこともあり、盗賊たちにも目の仇にされたのです。彼等にしてみれば、自分たちの縄張りに当然新しい集団が現れたのですから、怖れもしたでしょう。そして略奪者たちと黒弓盗賊団の争いが始まります。

「ロックミルク洞窟で見たのがそれだな」

そして悲劇は起きました。この本拠地にさえも略奪者たちの集団は侵入し・・・ロックミルク洞窟と同様の戦いが此処でも繰り広げられた挙句、この場所に来ていた令嬢が侍女共々殺害されてしまう結果となったのです。それ以前に数ヶ月此処にいたことになりますが、最早駆け落ちのつもりだったのかもしれません。そしてかつての右腕も愛する人も失ったガフガリアンは、剣をとり最後の戦いに臨んだのです。絶望の中、騎士としての死を望みながら。



「我々が此処で倒してきたのは、最後まで忠誠を尽くした者達だった訳だ」

マゾーガ殿は俯いて、しかし平坦な口調でそう云います。

「帰ろうか、相棒」

どこへお帰りになるんですか。伯爵が後ろ暗い過去を持つ「我々」を騎士にしたのは、暗き世界へ身を潜めたかつての騎士たちを討伐するためでした。あなたはそれでも前へ進むのですか?彼女は身を翻し、背中で云います。任務は指輪を届けるまで終わりではないと。

玉座の間から去った我々は、通路から今まさに白馬騎士たちがやってくる姿と出くわします。そういえば令嬢の遺体についてどうするべきでしょうか。我々で協力して運んだ方が良いのでしょうか。私にはそういう作法が分かりません。

遅れてやってきた騎士たち「待て」

マゾーガ殿は足を止め、盾で私を庇うように遮ります。

「何をしに来られた?」

そして彼女は剣を抜きます。

「答えて頂きたい」

いや、我々は、と騎士たちは狼狽しています。

「到着が遅れたことはお詫びする」
「そんな事を聞きたいのではない!」

言葉を荒げた彼女は、続いて淡々とこう云います。
罪状は《盗賊団と通じ、令嬢と騎士団長を殺害せしめた》という所かと。

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★Notice★

「The Elder Scrolls IV : OBLIVION」のプレイ日記の体裁を取っていますが、「ロマンシングサガ ミンストレルソング」のキャラクターRPであり、両作の二次創作要素を含有した1人称小説でもあります。

これはCyrodiilで作者が体験した物語であり、あなたのプレイしたOBLIVIONとは異なる可能性の方が高いです。では、良い旅を。

◇サムネイル画像はマウスオーバーでポップアップします。ポップアップした画像からカーソルを離すと消えます。所により、大きめの画像でも更に拡大することがあります。

◇使用MODは日記本文中で紹介していますが、クエストMODでは別記事にしていることもあります。

◇ネタバレ、妄想/脚色含有にご注意。キャラクターには、故意に間違った情報の解釈をさせていることもあります。

Profile

ゲラ=ハ

Citizen:ゲラ=ハ
私の名はゲラ=ハ。作者になり代わり中止をお詫び申し上げます。ところで、角なのですが、Paradiseへ向かう頃には全部抜け落ちるというネタがあったようです。まぁそれが本来の私なのですが、いささか頭が寂しくなる話です。SKYRIM?ゲッコ族は生理的に寒いのは困ります。

Author:金明孟宗
普段は二次小説だか何だかの人です。
棲息地:【孟宗劇場】
ご意見ご感想などは【こちら】

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