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#31 蜥蜴の英雄(1)

.08 2007 OBLIVION日記 comment(0) trackback(0)
空が燃えています。
街に火が放たれたからではなく、空自体が不気味に赤い光芒に覆われていたのです。

空模様が怪しい、どころではありません

しかし、プラティ殿が感じた予感の正体はこの程度では収まらなかったのです。

クヴァッチの避難民山間の都市、クヴァッチに向かう私でしたが、何らかの危機が起こっているという情報があるにしても、目に映るのは平穏な夜でした。あくまで最初は、ですが。間もなく避難してきたらしい街の人々が嘆きの声を挙げる姿が目に入りましたが、例えば盗賊団に襲われた商人の群れと何処が異なるのか理解できていませんでした。勿論、街の人々にとっても理解を大きく超えた事態だったに違いありません。大袈裟な台詞で破滅を語る僧侶にも、何も感じることができません。というか意味不明です。

全てが他人事、とはジェンシン殿の私の評ですが、やはり客観的過ぎますか。いえ、私にも普通に同情する心はあります。しかし、無事に逃げおおせた人々よりも、未だに驚異の中にいるという街の人々や、盾になっているらしい衛兵の方に気になります。衛兵で十分に処理できる事態であればいいのですが、この種のことを一般の人間に聞いて正確な答えが帰ってくることはありません。

・・・といったような落ち着いた思考はすぐに破られることになります。避難民たちがいる場所から更に北へ、本来のクヴァッチと呼ばれる街へと進む私の前で、空が赤い光芒に覆われ始めたのです。最初は街に火が放たれたからだと思っていましたが、よく見ると空を裂くような稲光自体が赤く不吉に輝いていたのです。

尻尾の先から湧き上がってくる戦慄。
「北へは行くな」と言ったプラティ殿の台詞が頭を過ぎり、これが懐かしきサンゴ海の上のことであるなら、キャプテン、あなたはこう仰るはずです「これは本気でヤバそうだ。引き返せ」と。歩みを一度緩めた私は、言葉では表しようの無い本能でそれを感じていました。「よく判らないが進まない方がいい」と。勿論本能に従おうとしました。私は別にミルザ志望ではありません。というかそんな皮肉な。

今まで見たことの無い異形のモンスターですが、戦う兵士たちの声がしたのです。殆ど反射的に加勢を選ばざるを得ませんでした。今まで見たことの無い異形の姿。その巨体からは信じられない機敏な攻撃とそのパワーの前に、兜や鎧は瞬く間にボロボロにされていき、斬りつけるとその身を輝かせて威嚇します。後で知ったことですが、このモンスターこそディードラ種の代名詞としてディードロス(Daedroth)と呼ばれるモンスターだそうです。

本当の驚異の前には言葉が出ないものです数回斬りつけた程度では倒れず、兵士との共闘でようやく倒せた程度でした。これは戦い方を考えないと、武器や防具が保ちそうにありません。戦いを何とか終わらせた私は、視線の先に映ったものに言葉を失っていました。それが何なのか理解できず、ただそれが空模様と同じく不吉な色で揺らめくのを呆然と見ていました。尻尾の先から痺れる様に背中を駆け上がってきた戦慄は、今や首の後ろで火花を散らしていました。

QUEST:クヴァッチ解放(Break the siege of Kvatch)
サヴリアン=マティウス(Savlian Matius)メインクエストの一部ながら、必須なのは途中までなサブクエスト。クヴァッチの門の前で戦っている兵士たちの隊長、サヴリアン=マティウスに話しかけると発生します。このゲームの攻略上の壁のひとつですが、人によっては難なくクリアしてしまうことも。というのも、このイベントの場合特にプレイヤーのレベルによって状況が大きく変わってしまうからです。戦いが苦しいなら今何ができるかを考えて、また、これまでしてこなかったことも駆使してみるといいかもしれません。

●クヴァッチの悲劇自体はゲーム開始時には発生しているため、
 回避することはできないようです。
●きちんとメインクエストを進めている場合は、明確な目的を持って
 クヴァッチを訪れることになります。この日記のように放置して
 来た場合とは若干の展開の差があります。
●メインクエストの一部として必須なのは、街の中の教会に
 立てこもった人々を救出するまでです。
●実はゲートを閉じなくても街には入れます。が、話は進められません。

「加勢忝いが、一般人は下がっていてくれ」

声をかけられて私は正気に返りました。男はこの場所で盾になっていた兵士たちを率いる立場にあり、サヴリアン=マティウスと名乗ります。

「何が起こっているのですか?あれは一体、」
「何が起こったかだと?我々は町を失ったんだ!」

突然に現れた「それ」から、モンスターの大群と共に巨大な物体が姿を見せ、街は一瞬にして炎に包まれた。その後「それ」は一旦姿を消し、再び現れた「それ」からは断続的にモンスターが沸き続けている。突然の事態に幸運な数名が避難できたのみで、殆どは炎に巻かれモンスターに蹂躙されて死んでしまった。街の中では、未だ礼拝堂に何とか立て篭もった者たちもいるらしい、とサヴリアン殿は苦渋に満ちた顔で話します。有り得ない驚異の突然の出現で、街は一瞬にして瓦礫の山になったようです。

「我々は城に匿われた伯爵とご家族、そして礼拝堂に篭った人々を救出したい。
 だが、あれが目の前にある限り、ここでモンスターを食い止めるのに
 精一杯なのだ」

あれは何なんですか?

「オブ・・・何とかだ」

いや、確かに私も何故か覚えられないんですが、緊迫感がですね。

「私には理解る筈も無い・・・そんな物に名前など意味は無い・・・
 とにかくあれば理解のかなわない異世界への入口だ」

理解のかなわない世界・・・異世界。
何もこんなところで、こんな事態の中で出現しなくても。

言葉の響きに、不謹慎にも私が期待したのは言うまでもありません。

中から出てきたモンスターを見れば、「それ」がマルディアスに関係があるとは思えないのは確かですが・・・。私自身、与り知らないアルゴニアンの身体でいるのです。何があっても最早不思議ではありません。

サルヴィアン殿が言うには、最初にクヴァッチを襲った巨大な影と共に最初の「それ」が消えたということです。つまり消す手段がある。なので彼は部下を「それ」に飛び込ませたと言います。

「だが、随分時は過ぎたが、誰一人戻らないのだ・・・」
「では、私が確かめてきます」
「どうやら冒険者として腕に覚えがあるようだが、命の保障はできないぞ」

いえ、私にはあれに立ち向かう理由があります。
中に入って扉を閉めるように閉められればいいのですが。そして願わくば、その中が今は遠き故郷に繋がっていることを期待するしかありません。

オブ何とか「そうか。我々としてもそう云ってくれる者に頼るしかない。
 中で私の部下を見つけたら助けてやってくれ。
 ・・・もし誰一人無事でなかったら、君だけで何とか、
 あれを閉じる方法を探して欲しい。」

幸運を、という言葉を背に受けながら私は改めて「それ」を見やりました。これに立ち向かうことが本当に私にとっての幸運であればいいのですが。

せめてスニークで潜入すべきでした触れようと云う気をおこさせない光の膜に触れると、周囲の風景が音を立てて溶け、気がつくと風景に目を奪われる間もなく、ディードロスの歓迎を受けます。正面から挑むのは危険だと経験を得たばかりですが、もはやそれは役立ちません。慌てて武器を構えましたが完全に体制を崩されます。距離を取ろうにも周囲の地形を把握できておらず、左右に何とか空間を見つけた私は、何とか相手の側面に回り込もうとしますが、それで獲物を見失うほど馬鹿な相手ではありません。これまでこのようなことは無かったのですが、途中で回復魔法を織り交ぜ、辛くも勝利しました。

ゲート内の異様な世界この時点で、私は自分の考えを疑い始めていました。さて、「異世界への門」に何を期待していたのでしょう。確かに此処は異世界です。常に赤く彩られた異様な風景。そして立ち並ぶ窓ひとつ無い塔。生命の息吹を感じられない大地には錬金術の経験を重ねてきた私にも判らない植物が疎らに生え、中には毒を撒いたり、側を通るものを捕食しようとするものまでいます。海とも見えるそれは真っ赤に燃え上がっており、触れると明らかに危険そうです。

「冥府」であるとか「煉獄」であるとか、そういう言葉が過ぎりました。率直に云ってここは生者のいる場所ではありません。勿論、諦める訳にはいきません。もしかしたら奥に死の王でも待っていはしないかと逆に期待するしかないのでしょう。

ゲート内の兵士この異様な世界の探索を始めて、すぐ近くで戦っていた兵士に出会いました。周囲の赤い光に照らされた姿は、かなり傷を負っている様子です。彼によると兵士たちは罠に落ちてしまったとのこと。モンスターしかいないように見えますが、罠となるとそれを施す知能のある相手がいるということですか。

「メニエン(Menien)だけが大きな塔に連れて行かれた。
 助けに行かなくては!」

彼は肩で息をしつつそう云いましたが、消耗が激しいとお見受けします。私としても仲間がいた方が心強いのですが、このとき「もし自分が故郷に戻れることになったら」そして「捕らえた者が無事である理由が無い」と考えなかったといえば嘘になります。彼にはゲートから出て、未だに溢れ出すモンスターの盾になっているサルヴィアン殿を助けて欲しいと進言しました。彼は自分の上司の無事を知って胸を撫で下ろし、足を引きずりながらゲートの外へ向かいます。申し訳ないですが、今は彼に肩を貸している余裕がありません。

罠彼以外の兵士は塔に連れて行かれた一名を除いては「罠にかかって孤立してしまった」そうです。その運命を私はすぐに知ることになりました。この地に何箇所かある鋼鉄の大門。その隙間から先を伺うと、孤立した兵士たちが、息を引き取っている姿が目に入ります。この分では塔に連れて行かれた一名も・・・しかし、いかない訳には参りません。周囲に気を配りながら、何の役目があるのか疑わしい塔へと向かいます。今はそれしか手懸りがありません。

「塔」内部どう見ても人工の建造物と見受けられ、だとすると何か役目があるはずの「塔」。兵士たちを罠にかけた何者かの巣窟でしょうか。中に入ると、この異世界を象徴するような赤い光の柱がまず目に入ります。光は丁度塔の頂上まで吹き抜けを突き抜けて伸びているようで、塔の内部はその光の周囲で断続的に螺旋を描く通路と、通路同士をつなぐための奥の部屋や内部通路によって構成されているようです。中には噴水のような施設が点々としており、迂闊に触れない方がいいでしょう。(※実際はMPやHPを回復できる噴水です。どうやってその機能を維持しているのか由来を考えなければ、気にせずご利用できます)

ドレモラ(Dremora)塔の中には住人がいました。これも後になって知ったことですが、この異世界にはモンスターだけでなく、ドレモラ(Dremora)という種族がいます。戦い以外のことをする人民階層が見受けられません。好戦的で話は通じない彼らが、スィロディールへの侵略を企んでいるのでしょうか。今の私の実力では、物陰から弓で先制したところで、それだけでは倒すことができません。装備の消耗や自分の体力に気を遣いながら、一度に多数を相手にしないようにしながら進んでいく他ありません。

塔と塔を結ぶ橋。落ちれば命は無いでしょう。赤い光の伸びる塔の頂上までの道は途中で途切れていました。どうやら鍵がないと開かない扉があるようです。そして分岐路を慎重に探すと、他の塔へ渡された橋へ出ました。勿論、かなりの高さがあり、橋から落ちれば間違いなく命はありません。敵の姿が無いのが幸いですが、念のためスニークポーズのままで慎重に渡ることにします。下は見ない方がいいでしょう。この異世界の全ては、立ち入る私を傷つけ命を奪おうとします。橋には欄干が無く、極めて足場は細いのです。

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★Notice★

「The Elder Scrolls IV : OBLIVION」のプレイ日記の体裁を取っていますが、「ロマンシングサガ ミンストレルソング」のキャラクターRPであり、両作の二次創作要素を含有した1人称小説でもあります。

これはCyrodiilで作者が体験した物語であり、あなたのプレイしたOBLIVIONとは異なる可能性の方が高いです。では、良い旅を。

◇サムネイル画像はマウスオーバーでポップアップします。ポップアップした画像からカーソルを離すと消えます。所により、大きめの画像でも更に拡大することがあります。

◇使用MODは日記本文中で紹介していますが、クエストMODでは別記事にしていることもあります。

◇ネタバレ、妄想/脚色含有にご注意。キャラクターには、故意に間違った情報の解釈をさせていることもあります。

Profile

ゲラ=ハ

Citizen:ゲラ=ハ
私の名はゲラ=ハ。作者になり代わり中止をお詫び申し上げます。ところで、角なのですが、Paradiseへ向かう頃には全部抜け落ちるというネタがあったようです。まぁそれが本来の私なのですが、いささか頭が寂しくなる話です。SKYRIM?ゲッコ族は生理的に寒いのは困ります。

Author:金明孟宗
普段は二次小説だか何だかの人です。
棲息地:【孟宗劇場】
ご意見ご感想などは【こちら】

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