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#19 Days of Wine & Flaxes(3)

.23 2007 OBLIVION日記 comment(0) trackback(0)
「パッと見、青春を感じる絵ヅラよね」

何笑ってるんですか。

どう見ても不法侵入です。
此処の人たちは人の枕元にやってくる癖があるのですか?

スキングラッドのワイナリー。「くれぐれもどちらかのファンだなんて、
言わないでくれよ。彼らは誇りを持って仕事してる」

街の中を簡単に一回りした後、我々は西門から出て、郊外に広がるブドウ畑の見学に来ました。スィロディールの有名なワイナリー2つの農園が郊外に広がっており、まだ朝も早いのにそれぞれが既に作業を始めています。

「余りいい例えじゃないが、余りの美味さにゴブリン共まで
 我々の真似をしてワインを嗜む様になったって話だ」

そう云ってリーガン殿は、農夫に断ってひとつ葡萄を渡してきました。ゴブリンに味の違いが分かるかは知らないが、もしかしたら酌み交わすこともできるのかもしれない、などと冗談を交えながら。

「そういうこと言うからギルド員に目の敵にされるのよ?」
「まあまあ。あくまで冗談の範疇ですよ」

葡萄はそのままでも十分に美味しいかと思いましたが、少々酸味が強いようで。

「云うまでもないけど、葡萄は錬金術の材料にもなるわ。
 あんたも冒険者なら錬金術を軽視しないことね」

冒険者ではありませんが、マメなものでおかげさまで鍛えられていますよ。何せ、意識朦朧として入った洞窟においてさえもキノコを採るほどです。まるで気を失ってなお戦い続ける格闘家のようで、自分が分かりません。しかも、いつの間にか錬金術の道具を一揃い持ってたりしますし。

「驚いたな。シンダリオンを訪ねる訳だ」

勿論人によるのでしょうが、錬金術の道具と云えど重さはありますので、普通は面倒臭がって乳棒と乳鉢くらいしか持ち歩かないものだとのことです。

「驚きね。錬金術師を目指しているのかしら」

ファラーヌ殿、いちいち意味ありげにニヤつかないでください。
何か企んでいる様で怖いですから。

「そんな貴方にお尋ねするけど、亜麻、余ってない?」

シャレですか?

赤と紫の花をつけるのが亜麻。「ちょっと在庫が不足していてね。良かったら売って欲しいのだけど」
「そ、そうだ、亜麻ならそこらに山ほど咲いてるじゃないか」
「そうね。じゃあ採集といきましょうか」

観光案内じゃなかったんですか?リーガン殿も物好きな。

「観光って云っても、後は城くらいしか無いわ。
 執政官に挨拶したいってタマでもないでしょう?」

何でしょう、何故こんなところで植物採集を行うことになったのか、これが分かりません。しかも言い出したファラーヌ殿は休んでますし。

「あのですね」
「フィールドワークは趣味じゃないのよ。それ、Harvest Area」

苦情を云おうとすると謎の接触系魔術(Companion Order:MOD Companion Share & Recruitの一機能)をかけられました。というか、それは私の術です。もはや何が何だか。途中昼食を挟んだりしましたが、結局今日は陽が落ちるまで亜麻採取をかねた散策ということになってしまいました。農家の人々の暮らしに合わせた様に、彼らと同じように仕事を切り上げた、という感じです。

山間に築かれたスキングラッドの風景。橋は城へ続くもの。「お疲れ様」

お疲れ様じゃありませんよ、全く。まあ、この間の漁師体験よりは新鮮だったと思うことにします。

「たっぷりと農家の苦労を体験した後に頂く
 ワインはまた格別かもしれないな。
 さて、今日の疲れを癒そうじゃないか」

我々は宿屋に戻って、晩餐ということにしました。ノドもいい具合に乾いており、確かに通常以上にワインを楽しめたものと思います。私はどちらかというとブランデー派だったのですが(ちなみに普通のゲッコ族は酒を飲みません。海賊にならなければ私も飲まなかったでしょう)ワインもいいものです。

たっぷりと食事とワインを楽しんだ後、我々は解散しました。

少々酔ってしまったので彼らが引き取ったあと、散歩することにします。

確かに、グラルシール殿のことは頭のどこかに引っ掛かっていました。昼間、農家の人々の間にも彼の奇行が噂になったりしていましたが、その度にリーガン殿は話を止めていました。のどかな風景や陽気な人々、美味しいワインがこの街の光なら、グラルシール殿のことは話したくない影の部分ということになるのでしょうか。とはいっても、わざわざ彼の申し出を受けようとは考えておらず、物陰から声をかけられた段になってようやくそんな一方的な約束をさせられていたと思い出したほどです。

よく来てくれたとグラルシール殿は云い、そして声を伏せてこう続けました。

「一見長閑な田舎町だが、誰も信用できない。彼らは僕を監視しているんだ。
 君にも思い当たるフシがあるんじゃないか?どうだい?」

彼は頭がおかしい、と云った衛兵長の言葉を思い出します。
ですが、こうも考えられます。異邦人の私に対して、リーガン殿やファラーヌ殿の歓迎振りは温かいものでした。ですがリーガン殿が衛兵として、私が妙な行動を起こさないように監視していたのであったら?観光ネタが尽きたら植物採集をさせ、私に自由に街を散策させないようにしたのだとしたら?

馬鹿な。

ただ単に、グラルシール殿がそう解釈しているだけに過ぎません。
第一そのように危険であるなら、町を出れば済む事です。そして帝都へ行くなりして告発すれば済む事です。彼は監視者の一人だと村人の名前を挙げ、実際に監視行動をしているところを確かめてくれと云って去っていきました。

「って、何なんですか」

宿の自分の部屋に戻ると冒頭の場面が。
スニークポーズでリーガン殿とファラーヌ殿が待っていました。

「やあ」

やあじゃないですよ。尾けてましたね?
そんなことをされるとグラルシール殿が正しいのかと勘繰ってしまいます。

ワイン畑の前にある馬小屋。「何となくこうなる気がしてね。グラルシールは何と?」
「ベルナデット某が監視者の一人だと」
「彼女ならあんた昼間に遭ってるわよ?
 ほら、馬小屋のところで話した、」

ああ、あの小柄な女性ですか。確か、タミカ農園で働いていらっしゃる方ですね。彼女は朝一番に教会に行き、後は日がな働いている農夫で、たまたまグラルシールの家の正面に暮らしているに過ぎない、とリーガン殿は視線を落としながら云います。

「彼の云っている事がおかしいと分かっただろう。
 …君も真に受けてはいないと思うが」

それを云うために態々?

「問題は無いんだ」

問題が起こるとすれば、旅人さえも味方じゃない、この世界の全てが自分を破滅に追い込む敵だと彼が思い込んでしまうか、不用意な誰かに罪も無い人間を敵だと吹き込まれた時だ、と彼は小声で続けました。日に日に自分を追い詰めている彼には、誰かが助けてくれるかもしれない、と在りもしない夢想に憑かれた今が一番幸せなのだと。

「あれは半年程前だったかしら?此処にやってきたばかりのリーガンも
 同じように彼に詰め寄られてたそうよ」
「ま、まあその話はいいじゃないか。私が衛兵の鎧を着た姿を見るや、
 二度とその話はしなくなったんだがね」

なるほど。で、何故貴方たちは臨戦態勢なんです?

「彼は心配性なのよ。あんたがグラルシールを興奮させて、
 危ないことになるかもしれないってね」
「いや別にそこまでは」
「私はわざわざ武装した彼を見かけて、何となく着いて来ただけ」

何となくって。

「悪かったな、余計な心配だった様だ。
 とにかく、彼のことは衛兵に任せて欲しい」

分かりました。しかしリーガン殿、あなたは非番なのではないですか?その皮鎧は自前でしょう。私の方こそ余計な苦労をかけさせてしまったようで恐縮です。

「そうだな。武装ついでと言っては何だが、
 明日、少し付き合ってくれないかい?」
「何処へですか?」
「昼間の話で思い出したんだが、ゴブリンだよ。
 ギルドがゴブリン狩りがどうのという割には、一向に街道での
 被害が減らない。ま、まあ先を急ぐのであれば無理は言わないが」

横で怖い魔導師がCompanion Attackを唱えようとしているのでお受けしますよ。もうね。人のステータス欄を何だと思ってるんですか。

「面白そうだから付き合ってあげる」

ですから、そのニヤリはやめてください。

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★Notice★

「The Elder Scrolls IV : OBLIVION」のプレイ日記の体裁を取っていますが、「ロマンシングサガ ミンストレルソング」のキャラクターRPであり、両作の二次創作要素を含有した1人称小説でもあります。

これはCyrodiilで作者が体験した物語であり、あなたのプレイしたOBLIVIONとは異なる可能性の方が高いです。では、良い旅を。

◇サムネイル画像はマウスオーバーでポップアップします。ポップアップした画像からカーソルを離すと消えます。所により、大きめの画像でも更に拡大することがあります。

◇使用MODは日記本文中で紹介していますが、クエストMODでは別記事にしていることもあります。

◇ネタバレ、妄想/脚色含有にご注意。キャラクターには、故意に間違った情報の解釈をさせていることもあります。

Profile

ゲラ=ハ

Citizen:ゲラ=ハ
私の名はゲラ=ハ。作者になり代わり中止をお詫び申し上げます。ところで、角なのですが、Paradiseへ向かう頃には全部抜け落ちるというネタがあったようです。まぁそれが本来の私なのですが、いささか頭が寂しくなる話です。SKYRIM?ゲッコ族は生理的に寒いのは困ります。

Author:金明孟宗
普段は二次小説だか何だかの人です。
棲息地:【孟宗劇場】
ご意見ご感想などは【こちら】

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